20代の方であれば、そろそろ自分のマイホームをもって仕事やプライベート・家族との生活を充実させたいと感じている方も多いのではないでしょうか。
近年コロナウイルスの影響もあり、自宅で過ごす時間も増えて、家族や恋人と自宅で過ごす時間も多くなってきたでしょう。
しかしながら、20代の方であれば新築マンションは値段も高く手が出しづらいと感じている方も多く、中古マンションならどうかと検討している方も多いはずです。
そこで今回の記事では、20代には中古マンションがおすすめな理由と、おすすめの築年数について解説していきます。
近年の中古マンション市場について
近年の不動産市場は、インフラによる影響もあり価格は上昇傾向にあります。マンション購入を検討している方にとっては値段が高く、厳しい状況です。
そこで、近年の不動産(マンション)市場について詳しく解説していきます。
中古マンションの需要は高騰中
出典:レインズ 「月例速報 Market Watchサマリーレポート 2022 年 7 月度 」
中古マンションの需要は高騰中で、国土交通省が運営している「レインズ」においても取引数が上昇しているようです。
実際に、「首都圏中古マンション」の2022年7月時点の契約件数は3104件、前年同月比で3.4%の上昇となっています。
中古マンション価格も上昇中
出典:レインズ 「月例速報 Market Watch サマリーレポート <2022 年 7 月度> 」
中古マンションの価格も需要の拡大に伴って上昇傾向にあります。マンションの価格帯は近年のインフレの影響とあいまって、大きく上昇傾向となっています。
また、国土交通省が公表している不動産価格の動向を示している「不動産価格指数(住宅)」によると、2013年ごろからマンション価格は大きく上昇し、1.8倍程度まで価格上昇が起きています。
出典:国土交通省 「不動産価格指数(住宅)(令和4年4月分・季節調整値)」
価格が上昇傾向だが、20代には中古マンションはおすすめ
上記のような中古マンション市場となっていますが、20代の方にとって中古マンションという選択肢はおすすめです。
その大きな理由としてあげられるのが、「新築マンションよりも適正な市場価格で取引ができる」というポイントです。
新築マンションよりも適正な市場価格で取引可能
新築マンションに憧れを持っている方もいいですが、新築マンションには多くの広告費用がかけられているため、市場価格の20%程度は高く販売されていることは多いです。
実際に、国土交通省が公表している「中古住宅と資産価値」を示したグラフでは、築年数5年経過するだけで、資産価値が80%程度まで落ちていることがわかります。
このような背景からも20代の方であれば、新築マンションよりも中古マンションで適正な価格帯のマンションを購入することがおすすめです。
駅近物件も狙いやすい
また、中古マンションの購入を検討することで、駅近の物件も狙いやすくなるでしょう。
再開発によって建てられた、新築・駅近マンションとなると価格帯も高くなり、20代の方にとっては手が出せないと感じることもあるでしょう。
売却しても値段が落ちづらい
20代の方であれば、現在購入検討しているマンションに現役世代の時に住み続け、子供の成長まで生活を一緒にしようと検討している方も多いでしょう。
子供たちが自立した時には、購入したマンションが広すぎて使わなくなってしまった部屋も多くなることが予想されます。
20代におすすめの中古マンションの築年数|2000年代前半
では、20代におすすめの中古マンションの築年数についても気になる方が多いでしょう。
そこで、20代には2000年代前半の中古マンションがおすすめな理由について解説していきます。
建築基準法上、安全性が高いため
2000年代前半には建築基準法の改正があり、その後に建てられたマンションはより強固な物件になっていることが考えられます。
2000年代の建築基準法改正の背景には、「阪神淡路大震災」の影響があります。阪神淡路大震災では死者6000名以上、家屋の全壊が10万件以上の非常に大きな災害となりました。
この改正後のマンションは地震に対しても強い作りになっていることが考えられており、新耐震性能をクリアしている物件も多いです。
2000年代前半はマンション価格は安かった
2000年代前半の頃は、日本も景気が後退していたため、安く土地や建物資材が購入できた時代でした。
また、2000年代前半から、便利な建築設備として「床暖房」「宅配ボックス」などが登場し、高品質なマンションを安く入手できるチャンスがあります。
新築よりも中古が安い
先ほども解説したとおり、中古マンションの方が新築マンションよりも安価に購入できることがあげられます。
つまり、中古マンションの購入を検討しているのであれば、築年数15〜20年あたりの物件で検討すれば、新築当時の価格から50%程度の値段で購入できることも。
住宅ローン控除が使える
築15〜20年あたりの中古マンションで新耐震基準にマッチしている物件であれば、住宅ローンの減税制度を適用して購入することも可能です。
住宅ローン減税制度を活用してマンションを購入できれば、毎年返済しなければならない住宅ローン残高のうち、0.7%が所得税から控除されるため、非常に税制面でのメリットがあります。
出典:国税庁 「令和3年度税制改正後の住宅ローン控除の概要」
しかしながら、中古マンションにて住宅ローン控除を受けるためには、「控除の適用を受けるための要件」をしっかり確認しなければなりません。
国税庁のHPには、「控除の適用条件」として「家屋が建築された日からその取得の日までの期間が20年(マンションなどの耐火建築物の建物の場合には25年)以下であること。」との記載があります。
管理体制が見れるのはメリットが大きい
マンションの寿命を大きく左右するのが、「マンションの管理体制」になります。
新築マンションはどのように管理組合を立ち上げて、管理計画を立てていくのかは予想がしずらいです。2000年代前半であれば、大規模修繕工事も実施している履歴もあり判断材料が多いでしょう。
20代におすすめの中古マンションの選び方
20代の方であれば、2000年代前半の中古マンションがおすすめであるということを解説してきましたが、実際にはどのようにしてマンションを選べばいいのかと感じる方も多いでしょう。
そこで、物件の中古物件の選び方について解説していきます。
管理の品質で選ぶ
先ほども解説したとおり、マンションの寿命は「管理体制」によって大きく左右されます。
適切な管理計画と修繕積立金を積み立てているかでマンションの管理体制が整っているのかは判断できます。
修繕コストで選ぶ
修繕コストはマンション購入後にかかってくる、リフォーム費用・住宅設備の修繕費となります。
築年数が経つにつれて、住宅設備も劣化してきますが、中古マンションは住宅設備についてもしっかり確認してから購入できるのがメリット。
住宅ローンが使えるかで選ぶ|目安は築25年以内
所得税から直接控除がされる住宅ローン控除は住宅ローン控除はサラリーマンにとって、強力な節税対策となります。
住宅ローンが使える物件かどうかは、「築年数の目安が25年以内」、「耐震適合証書がある物件」というポイントをおさえてマンション探しするといいでしょう。
まとめ|20代には中古マンションの購入検討はおすすめ
20代の方であれば、これから長く住んでいく住宅を中古マンションで選んでいくのはおすすめです。
マンションの住み替えも選択肢にいれて物件の選択をすることで、子供が自立した時、自分が高齢者になった時のことも考えられたライフプランを実現できるでしょう。
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