資産運用をはじめようと思っているかたであれば、「定期預金」では金利が低すぎて旨味を感じないと考えている方も多いのではないでしょうか。
そこで、次の候補先として考えられるのが「外貨預金」。円で積み立てるよりも高金利で運用できるのではないかと感じている方も多いでしょう。
しかしながら、「外貨預金」を活用した資産運用は「おすすめできない」とよく聞いたりすることも多いです。
そこで、今回の記事では20代には外貨預金はおすすめできない理由についてと、おすすめの資産運用の方法について解説していきます。
20代には外貨預金はおすすめしない理由について
20代の方であれば、これから先にあるライフイベント(結婚・出産・住宅)を意識して資産運用をしなければなりません。
そこで、「外貨預金」を選択することはおすすめできないとよく言われる理由について解説していきます。
そもそも元本割れのリスクがある
外貨預金にはそもそも元本割れのリスクがあるため、「定期預金」と比較してもリスクが大きいことが理由としてあげられます。
「外貨預金」で積み立てることで「円」で積み立てるよりも高い金利で運用ができるメリットもありますが、後から説明する「為替リスク」による元本割れの可能性も高いです。
為替リスクが大きい
外貨預金の最も大きなリスクとして考えられるのが、為替リスクの大きさです。
このリスク政治・経済・国際情勢によって大きく変化するため非常に予測もしづらくなっています。そのため「外貨預金」で積み立てをすることは20代の方にはおすすめできません。
為替手数料も高い
「為替手数料」とは、円を外国通貨に換金する際に発生する手数料になります。この手数料もコツコツ積み立てていると大きなコストとなります。
通貨 | 円との取引 | 米ドルとの取引 |
米ドル | 6銭 | – |
ユーロ | 14銭 | 1ユーロあたり 0.0020米ドル |
英ポンド | 24銭 | 1英ポンドあたり 0.0050米ドル |
出典:住信SBIネット銀行「為替コスト(手数料)・金利 2022年7月25日現在」
上記のような為替手数料がかかってくるため、「外貨預金」には常にコストがつきまとってくることがデメリットとして考えられます。
ペイオフ(預金保険制度)がない
「ペイオフ(預金保険制度)」とは、たとえば金融機関が倒産した時に、保険金(預かり金)を預金者に支払う保険制度のことを指しています。
考えうる最も大きなリスクが預金の全額がなくなってしまうというリスクを考えると、「外貨預金」には大きなリスクが潜んでいると考えられるでしょう。
利益に税金がかかる(確定申告が必要)
「外貨預金」では利益に税金もかかるため、「為替手数料」と合わせるとコストが大きいのがデメリットです。
外貨預金によって得られた為替差益には一律20.315%の税金がかかり、1万円利息がついても財布に残るのは8000円程度となります。
外貨預金にはメリットはないの?メリットについて
外貨預金がおすすめできない理由について解説していきましが、外貨預金のメリットはないのかと感じる方も多いはずです。
そこで、外貨預金のメリットについても確認していきます。
金利は比較的高い
外貨預金による積立は「円」での定期預金よりも高い傾向にあります。円での定期預金の相場は「0.01%」程度ですが、それよりも高い金利が期待できます。
外貨預金の金利 | 金利 |
---|---|
円の定期預金相場 | 0.01%程度 |
米ドル | 0.700% |
ユーロ | 0.001% |
英ポンド | 0.550% |
豪ドル | 0.500% |
NZドル | 0.800% |
出典:住信SBIネット銀行 「外貨普通預金 為替金利(2022年8月24時点)」
上記のように比較してみても、定期預金よりも金利が高く、資産運用の1つとして実施したいと感じる方も多いでしょう。
円安によって為替差益を受け取れることも
「円高」の時に外国通貨を積立、「円安」の時に外国通貨を円に換金することができれば、為替差益によって利益を狙うことも十分可能です。
外貨預金と比較したい20代におすすめな資産運用について
20代の方であれば、外貨預金と併せて比較したい投資商品は他にもあります。「外貨預金」だけではなく他の商品も検討することで、「外貨預金」のメリット・デメリットを把握できます。
そこで、20代におすすめな資産運用の方法について解説していきます。
投資信託
「投資信託」とは、投資家の資金を株式投資や債券投資のプロ(運用会社)に委託して運用してもらい、利益をもらう投資方法です。
「投資信託」は少額から資産運用することができ、運用もプロにお任せできるため、20代の方にはおすすめの資産形成の方法です。
投資家と企業が発行する「株式」「債券」との間に、運用会社が入ることで、「手数料」が取られてしまいますが、優良のインデックスファンドであれば、「年間:0.1%」程度で運用できます。
定期預金
併せて比較したのが、「定期預金」についてです。定期預金は先ほども解説したとおり、金利:0.01%程度と超低金利ですが、元本保証が付いていることが特徴の資産形成です。
20代の方で、1000万円以上の資産を持っている方であれば、定期預金の活用を最大限に利用して活用する方法も検討できるでしょう。
20代に外貨預金をするなら投資信託も検討しよう
20代の方であれば、定期預金だけでなく他の資産形成の方法も気になる方は多いでしょう。
どの資産運用の方法がいいのか、迷った方はぜひ投資信託についても検討してみるといいでしょう。
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