20代には外貨預金をおすすめしない理由とは?おすすめの資産運用も解説

20代には外貨預金を おすすめしない理由とは? 資産運用

資産運用をはじめようと思っているかたであれば、「定期預金」では金利が低すぎて旨味を感じないと考えている方も多いのではないでしょうか。

「定期預金」の金利相場はおよそ0.01%程度。1000万円を預け入れても1000円程度の利息しか産んでくれないのが現実です。

そこで、次の候補先として考えられるのが「外貨預金」。円で積み立てるよりも高金利で運用できるのではないかと感じている方も多いでしょう。

しかしながら、「外貨預金」を活用した資産運用は「おすすめできない」とよく聞いたりすることも多いです。

そこで、今回の記事では20代には外貨預金はおすすめできない理由についてと、おすすめの資産運用の方法について解説していきます。

20代には外貨預金はおすすめしない理由について

20代の方であれば、これから先にあるライフイベント(結婚・出産・住宅)を意識して資産運用をしなければなりません。

そこで、「外貨預金」を選択することはおすすめできないとよく言われる理由について解説していきます。

20代には外貨預金はおすすめできない理由について
  • そもそも元本割れのリスクがある
  • 為替リスクが大きい
  • 為替手数料も高い
  • ペイオフ(預金保険制度)がない
  • 利益には税金がかかる(確定申告が必要)

そもそも元本割れのリスクがある

外貨預金にはそもそも元本割れのリスクがあるため、「定期預金」と比較してもリスクが大きいことが理由としてあげられます。

「外貨預金」で積み立てることで「円」で積み立てるよりも高い金利で運用ができるメリットもありますが、後から説明する「為替リスク」による元本割れの可能性も高いです。

「円安」の時に外貨で積み立てて、「円高」の時に円に換金した場合には、せっかく積み立てて得た利益は無くなってしまう可能性は十分にあります。

為替リスクが大きい

出典:楽天銀行 「為替レートで外貨預金の価値が変化」

外貨預金の最も大きなリスクとして考えられるのが、為替リスクの大きさです。

外国為替市場の「円」の価値の上下によって外貨預金で積み立てている通貨は「円預金」と違って大きく上下してしまうリスクが「為替リスク」となります。

このリスク政治・経済・国際情勢によって大きく変化するため非常に予測もしづらくなっています。そのため「外貨預金」で積み立てをすることは20代の方にはおすすめできません。

為替手数料も高い

「為替手数料」とは、円を外国通貨に換金する際に発生する手数料になります。この手数料もコツコツ積み立てていると大きなコストとなります。

通貨 円との取引 米ドルとの取引
米ドル 6銭
ユーロ 14銭 1ユーロあたり
0.0020米ドル
英ポンド 24銭 1英ポンドあたり
0.0050米ドル

出典:住信SBIネット銀行「為替コスト(手数料)・金利 2022年7月25日現在」

上記のような為替手数料がかかってくるため、「外貨預金」には常にコストがつきまとってくることがデメリットとして考えられます。

ペイオフ(預金保険制度)がない

「ペイオフ(預金保険制度)」とは、たとえば金融機関が倒産した時に、保険金(預かり金)を預金者に支払う保険制度のことを指しています。

「外貨預金」の場合にはこの「ペイオフ制度」が適用されないことが一般的で、「円」預金であれば1000万円までなら保証されます。

考えうる最も大きなリスクが預金の全額がなくなってしまうというリスクを考えると、「外貨預金」には大きなリスクが潜んでいると考えられるでしょう。

利益に税金がかかる(確定申告が必要)

「外貨預金」では利益に税金もかかるため、「為替手数料」と合わせるとコストが大きいのがデメリットです。

外貨預金によって得られた為替差益には一律20.315%の税金がかかり、1万円利息がついても財布に残るのは8000円程度となります。

このような「外貨預金」には利息に対しての節税対策が整備されていないため、20代の方であれば、NISA・iDeCoの活用も検討するべきでしょう

外貨預金にはメリットはないの?メリットについて

外貨預金がおすすめできない理由について解説していきましが、外貨預金のメリットはないのかと感じる方も多いはずです。

外貨預金には「金利の高さ」「為替差益」などの、外国通貨ならではのメリットもあります。

そこで、外貨預金のメリットについても確認していきます。

外貨預金にはメリットについて
  • 金利は比較的高い
  • 円安によって為替差益を受け取れることも

金利は比較的高い

外貨預金による積立は「円」での定期預金よりも高い傾向にあります。円での定期預金の相場は「0.01%」程度ですが、それよりも高い金利が期待できます。

外貨預金の金利 金利
円の定期預金相場 0.01%程度
米ドル 0.700
ユーロ 0.001
英ポンド 0.550
豪ドル 0.500
NZドル 0.800

出典:住信SBIネット銀行 「外貨普通預金 為替金利(2022年8月24時点)」

上記のように比較してみても、定期預金よりも金利が高く、資産運用の1つとして実施したいと感じる方も多いでしょう。

しかしながら、実際には「為替コスト」「為替リスク」についてじっくり検討した上で投資することが必要です。20代の方であれば、長く積立ができるため、NISA・iDeCoの活用も検討しましょう。

円安によって為替差益を受け取れることも

「円高」の時に外国通貨を積立、「円安」の時に外国通貨を円に換金することができれば、為替差益によって利益を狙うことも十分可能です。

しかしながら、外国通貨・円の価値を予測して売買することは難しく、為替手数料もかかってくるため、頻繁な売買はかえって損失を生み出しかねません。

外貨預金と比較したい20代におすすめな資産運用について

20代の方であれば、外貨預金と併せて比較したい投資商品は他にもあります。「外貨預金」だけではなく他の商品も検討することで、「外貨預金」のメリット・デメリットを把握できます。

そこで、20代におすすめな資産運用の方法について解説していきます。

外貨預金と比較したい20代におすすめな資産運用について
  • 投資信託
  • 定期預金

投資信託

「投資信託」とは、投資家の資金を株式投資や債券投資のプロ(運用会社)に委託して運用してもらい、利益をもらう投資方法です。

「投資信託」は少額から資産運用することができ、運用もプロにお任せできるため、20代の方にはおすすめの資産形成の方法です。

出典:投資信託協会 「そもそも投資信託とは?」

投資家と企業が発行する「株式」「債券」との間に、運用会社が入ることで、「手数料」が取られてしまいますが、優良のインデックスファンドであれば、「年間:0.1%」程度で運用できます。

また、少額から分散投資が気軽に可能で、10〜20年と長期的に運用できれば年利3〜7%程度のリターンが期待できる金融商品です。

定期預金

併せて比較したのが、「定期預金」についてです。定期預金は先ほども解説したとおり、金利:0.01%程度と超低金利ですが、元本保証が付いていることが特徴の資産形成です。

20代の方で、1000万円以上の資産を持っている方であれば、定期預金の活用を最大限に利用して活用する方法も検討できるでしょう。

1000万円もの大金を持っていない方であれば、「投資信託」を検討しながら、NISA・iDeCoなどの節税制度を活用した資産形成も視野に入れて調査するといいでしょう。

20代に外貨預金をするなら投資信託も検討しよう

20代の方であれば、定期預金だけでなく他の資産形成の方法も気になる方は多いでしょう。

「外貨預金」「株式投資」「投資信託」などさまざな投資方法がありますが、おすすめなのは「投資信託」です。節税対策やコスト面・リターンもバランスの取れている資産形成の方法です。

どの資産運用の方法がいいのか、迷った方はぜひ投資信託についても検討してみるといいでしょう。

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