現在の不動産価格の上昇に伴って、マイホームを新築マンションではなく、中古マンションの購入で検討している方も多いのではないでしょうか?
実際に、近年の東京オリンピックや大阪万博などの影響によって建築資材の高騰、人材不足により、不動産価格は上昇傾向にあります。
出典:国土交通省 「不動産価格指数(住宅)(令和4年4月分・季節調整値)」
国土交通省が運営している「レインズ」においても、中古マンションの成約件数が伸びてきているため、中古マンションの人気が高まっていることもわかります。
しかし、不動産取引を頻繁に実施することがない20代の方であれば、中古マンションの選び方・資産価値の高いマンションの選び方がわからなくて困っている方も多いです。
そこで今回の記事では、20代の方が知っておくべき中古マンションの選び方について解説していきます。
20代で中古マンション購入を失敗してしまう5つの理由
20代で中古マンションを購入する際に失敗してしまう理由として大きいのが、「生活の変化」です。
そこで、20代で中古マンション購入を失敗してしまう5つの理由について解説していきます。
離婚・解雇によって住宅ローン困窮
夢のマイホーム購入後に、家族との「離婚」、勤務先からの「解雇」によって住宅ローン返済プランが大きく変わってしまう可能性もあります。
特に、夫婦で「ペアローン」を組んでいる方は、「離婚」「解雇」によって住宅ローン返済プランは大きく崩れることは珍しくないです。
転職・転勤によって住む場所が変化
転職・転校によって通勤・通学経路が変わっていくことも珍しくありません。
実際に、リクルートワークス研究所によると、20歳から59歳までの正社員のうち、2019年1年間に転勤を経験した転勤経験者の割合と人口推計規模を算出すると、「2.2%(約67万人)」も転勤を経験しています。
出典:リクルートワークス研究所 「2019年1年間に転勤を経験した割合と人口推計規模」
また、転職率も年々上昇傾向にあり、日本人材ニュースによると、2021年の転職率は過去最大の「7.03%」となりました。
転職率 | |
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2016年 | 3.68% |
2017年 | 4.16% |
2018年 | 5.28% |
2019年 | 6.96% |
2020年 | 4.94% |
2021年 | 7.03% |
出典:日本人材ニュース 「正社員の転職率7.0%、過去6年で最高」
生活の変化によって間取りが不便になる
子供の成長や年齢の変改に伴って、家族との距離感の変化が生じて住んでいるマンションの間取りに不満が生じることもあります。
マンションの間取りを変えるには「リフォーム代」も大きくかかりますが、マンション管理会社との調整も必要になります。
近隣住民との関係性が悪い可能性も
中古マンションを購入したものの、近隣住民とのトラブルが頻繁に起こる可能性もあります。
ライフステージの変化に伴ってマンションが不便になることも
また、子供の自立や高齢化によって、住んでいるマンションが「広すぎる」「部屋が余ってしまう」「階段の上り下りが大変」などの場合もあります。
住んでいる方の高齢化に伴って、住宅設備に不便を感じることも十分考えられます。
20代で失敗しないための中古マンションとは?
20代の方が中古マンションを購入するにあたり、考えるべき2つのポイントについて確認しておきましょう。
聞いてみると、両者は成り立つことがないような気もしますが、不動産の価値を決めるのは人それぞれの需要と供給によって成り立ちます。
そこで、20代におすすめの「安く購入できる中古マンション」と「資産価値が落ちにくい中古マンション」の2つのマンションの特徴について解説していきます。
20代におすすめ|安く購入できる中古マンションの選び方
中古マンションの購入を検討している20代の方であれば、可能な限り「安く購入できる中古マンション」を購入することが大切です。
そこで、20代の方におすすめの「安く購入できる中古マンション」の選び方について解説していきます。
相続案件のマンション
相続案件のマンションは、売主が相続税の支払い期日に迫られてしまい、なるべくなら早くにマンションを手放して、現金にしたいという方のマンションです。
そのため、相続案件マンションは比較的安く購入することができ、20代の方にもおすすめの物件となります。
管理状況が悪いマンション
管理状況が悪いマンションは比較的安く物件を購入できるでしょう。
なぜなら、マンションの寿命は管理状況によって大きく変わってくるため、管理状況が悪く比較的安価なマンションであれば、不動産会社から十分管理状況を聞いて購入を検討すべきです。
住み替えのマンション
売主が住み替えによってマンションを売却したい場合にも、買主としては安くマンションを購入できる場合もあり、売主によっては、「高く売却する」よりも「早く住み替えたい」という気持ちの方が強い可能性があります。
オーナーチェンジマンション
オーナーチェンジ物件というのは、収益用物件の大家(オーナー)が入れ変わる取引で、すでに物件には借り主がいるものの、所有者であるオーナーとの売買取引になります。
こういったオーナーチェンジ物件も市場価格よりも安く物件を購入できるため、20代の方で中古マンション投資を検討している方にはおすすめです。
20代におすすめ|資産価値が落ちにくい中古マンションの選び方
20代の方であれば、中古マンション購入後、将来住み替えのために売却も検討している方も多いのではないでしょうか?
そこで、20代の方におすすめの「資産価値が落ちにくい中古マンション」の選び方について解説していきます。
駅徒歩10分圏内のマンション
20代の方であれば、マンションの魅力の1つとして考えているのが「利便性の高さ」でしょう。駅から徒歩10分圏内にあるマンションは通勤にはうってつけです。
また、日本人の多くの方は駅から徒歩10分のマンションは好立地という印象が植え付けられています。
人気のあるエリアのマンション
最寄りの駅から徒歩5〜10分の好立地だったとしても、20代の方にとって人気の駅・街でなければ、マンションの資産価値は落ちてしまうことも可能性も考えられます。
また、日本の都市計画の仕組みとして、都市部や再開発エリアには特にインフラ整備に力を入れてくれますが、郊外エリアではインフラ整備にそこまでお金をかけてくれません。
そうなると、自ずと人気エリアのマンションは資産価値が上がっていきやすく、逆に郊外エリアの物件は資産価値が目減りしていくことが予想されます。
人口増加しているエリアのマンション
もちろんマンションには、立地している街の人口増加があれば、マンションの需要は自ずと上昇してくるため、資産価値は高まってくると考えられます。
日本の人口は減少傾向ではありますが、マクロな目線でみると、人口が増加している市区町村は存在しています。
上記のような小さな目線で不動産について考えられると、資産価値の高い中古マンションを手に入れられるでしょう。
災害に強いマンション
日本は災害大国です。そのため、災害に強いマンションについても需要が高く、資産価値が落ちづらいマンションとなります。
日本は「地震」が多い国で、地震に対して強固なマンションも人気ですが、近年では「水害」も非常に多くなっています。
こういった災害に強いマンションを探すためにも、複数の不動産会社を探したり、不動産ポータルサイトにて物件を調べて実際に現地に足を運んでみることが大切です。
適正な管理ができているマンション
資産価値の落ちづらいマンションの特徴として、管理組合が適切に管理していることがあげられるでしょう。
こういった「管理組合」の状況は、不動産取引初心者の20代の方にはなかなか情報が降りてこないのが現状ですが、信頼できる不動産会社を探して、情報収集することが大切です。
20代におすすめ|失敗しない中古マンション購入の対策について
20代の方であれば、住宅ローンを借り入れして中古マンションの購入を検討している方も多いはずです。
そこで、20代におすすめの「失敗しないための中古マンションの購入対策」について解説していきます。
住宅ローンは複数検討する|モゲチェックがおすすめ
住宅ローン選びはマイホーム購入にあたり、返済金額を大きく変える重要な選択になります。
そこで、住宅ローンのオンライン総合相談窓口「モゲチェック」の利用がおすすめです。
出典:モゲチェック
オンラインサービスである「モゲチェック」を活用することで、プロからのおすすめの住宅ローン商品を複数紹介してくれます。
そのため、住宅ローン初心者の方でも、自分にとってどの金融機関が最適な金融機関なのかを、効率的に調べることが可能になります。
自分にとってどの金融機関が最適なのか、まったくわからないという方は、まずは無料で相談してみることがおすすめです。
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中古マンションに完璧な条件を求めすぎない
20代が購入する中古マンションであれば、自分自身にとって「なにが大切な条件」なのかを明確にして購入するといいでしょう。
「職場からの距離」「子育てのしやすさ」「住居の設備」「建物の広さ」など、自分自身の生活に必要なものを順序づけることで失敗しないマンションを購入できるでしょう。
売却まで見越した中古マンション選びをする
20代の方であれば、将来「家族構成の変化」や「転職」「老後」などを迎えることで、生活の変化が起こることが予想できます。
売却まで見越した中古マンションを探すと、自分の好みだけだけで選ぶことなく、資産価値を保てるマンション・値下がりしずらいマンションを選べます。
複数の不動産会社に相談する
資産価値の高いマンション・値下がりしづらいマンションを選ぶためには、複数の不動産会社に相談することが大切です。
信頼できる不動産会社との「繋がり」がない方であれば、より慎重に不動産会社を選択することが重要となってきます。
よくある質問
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Q20代で失敗しないための中古マンションとは?
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A
「できるだけ安価に購入できるマンション」と、「資産価値が落ちづらいマンション」を狙って購入するべきです。
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Q20代におすすめの安く購入できる中古マンションの選び方は?
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A
「相続案件」「管理状況が悪いマンション」「住み替えのマンション」「オーナーチェンジのマンション」が安く購入できるマンションです。
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Q「相続案件のマンション」とは?
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A
売主が相続税の支払い期日に迫られてしまい、なるべくなら早くにマンションを手放して、現金にしたいという方のマンションです。
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Qオーナーチェンジマンションとは?
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A
収益用物件の大家(オーナー)が入れ変わる取引で、すでに物件には借り主がいるものの、所有者であるオーナーとの売買取引になります。
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Q20代におすすめの資産価値が落ちづらい中古マンションの選び方とは?
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A
「駅徒歩10分圏内」「人気のエリア」「人口増加しているエリア」「災害に強いマンション」「適正な管理ができているマンション」は資産価値が落ちづらいです。
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Q人口増加しているエリアのマンションはどこ?
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A
日本の人口は減少傾向ではありますが、マクロな目線でみると、人口が増加している市区町村は存在しています。
そのため、人口が減少している市町村でももっとエリアを絞ってみると、資産価値の高いマンションを見つけられます。
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Q適正な管理ができているマンションとは?
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A
マンションの寿命を大きく左右するのが「管理組合」で、この「管理組合」による「長期修繕計画」がしっかり作り込まれている物件は資産価値が高いです。
20代で中古マンション購入なら資産価値が落ちづらいマンションを
20代で中古マンションを購入するのであれば、「安く買いやすい中古マンション」「資産価値が落ちづらい中古マンション」を探して購入することがベストです。
そのため、オンライン上からでも不動産市場を閲覧できるような「不動産ポータルサイト」を日々確認して、行動力を高く持っておくことが大切です。
また、せっかく見つけた優良物件も「住宅ローン」を組めなければ買えない可能性も。住宅ローンについて借入したい金融機関について「モゲチェック」などを利用して事前に調査しておきましょう。
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