大学生の方であれば、若いうちから投資を始めてみたいと思い、株式投資・投資信託・定期預金などの金融商品を使って資産運用している方もいるのではないでしょうか。
しかしながら、「大学生は投資信託はやめとけ」「投資信託は危険」などの声も聞いたことがある方は多いでしょう。
今回の記事では、大学生は投資信託はやめとけと言われる理由や、おすすめの投資信託について解説していきます。
大学生は投資信託はやめとけと言われる理由とは?
私はもっと早い段階で「投資信託を行えば良かった」と後悔しているのですが、「大学生は投資信託はやめとけ」と言われる理由について解説していきます。
- 20代なら投資よりも自己投資が大切
- 元本保証がない
- 資金力が小さい
20代なら投資よりも自己投資が大切
20代の若い方はまず投資を行うよりも自分に投資した方が良いでしょう。なぜなら知識がない中で投資を行っても失敗する可能性が高いです。若い頃に特に在学中に知識やスキルを身につけた場合将来の給料に反映されます。
例えば、学歴別に賃金を見ると下記の通りになります。
学歴別、性別別平均年収 | ||
---|---|---|
性別 | 男性 | 女性 |
高校卒 | 2億6000万 | 1億9000万 |
専門・短大卒 | 2億5000万 | 2億円 |
大学卒 | 2億9000万 | 2億5000万 |
大学生であれば、自己投資を優先的に実施することで、将来得られる年収が大きくなる傾向にあります。
投資信託で長期的に運用したとしても、利回り4%〜7%程度なので、自己投資を優先した方が将来大きな金額を得られるという考え方ができます。
元本保証がない
投資信託は銀行の預貯金や国債と違い元本が保証されていません。世界情勢や政治の動向によって元本割れが発生するリスクが高くなります。
利益が出る可能性が高いですが損益が出る可能性があることも頭に入れましょう。
他にも手数料や、信託報酬などの様々なコストが発生するので投資を行う前に事前に糖鎖が必要になります。
資金力が小さい
資金力が少ない学生は少額投資からスタートする必要がありますが、少額で投資を行っても大きな利益につながりにくいです。また資金に余裕がない為無茶な投資を行い失敗するケースがよく見られます。
投資は余剰資金で行うものです。投資信託は長期運用を行うことでメリットを出す金融商品な為まずは継続して運用することを心がけましょう。
投資信託と株式投資の違い
投資信託と株式投資の違いについてご説明いたします。
投資信託と株式投資の大きな違いは運用方法が「投資信託会社によるプロ」か、「個人」で運用するのかというポイントです。
投資信託 | 株式投資 | |
---|---|---|
運用方法 | プロが代わりに運用し利益を得る | 株式を購入し配当金や値上がりを得る |
手数料 | 高い(信託報酬など) | 低い(売買手数料) |
運用者 | プロ | 自分 |
最低投資金額 | 1万円以〜 | 数万円〜 |
リスク | ローリスク(投資信託によって変わる) | ハイリスク(リスク分散の方法あり) |
収益の種類 |
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運用期間 | 中長期運用がおすすめ | 短期〜長期 |
税金 | 値上がり率:税率20% または 配当金:税率20%または総合課税5〜45% ※ 出典:「財務省」利子・配当・株式譲渡益課税の沿革 |
そもそも投資信託とは?
投資信託とは投資家から集めたお金を運用の専門家が株式、債券などに投資・運用を行う金融サービスです。収益が発生した場合投資額に応じて分配されます。
投資の専門家が運営したとしても投資の世界にはリスクがつきもの、投資信託は元本が保証されていないので注意が必要です。
投資信託のメリット・デメリット | |
投資信託のメリット |
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投資信託のデメリット |
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そもそも株式投資とは?
株式投資とは、企業が新しいサービス・製品を開発するための資金を集めるために「株式」を発行して、投資家に販売、その後利益が上がれば投資家に配当金・株主優待を提供する仕組みです。
こういった企業のことを「株式会社」と呼び、株式会社へ投資してくれた投資家のことを「株主」と呼んでいます。
株式投資のメリット・デメリット | |
株式投資のメリット |
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株式投資のデメリット |
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大学生なら投資信託と株式投資どちらがおすすめ?
大学生の方であれば、まずは投資信託からスタートすることがおすすめです。
投資信託であれば、「プロに運用を任せる」「少額からスタートできる」などのメリットがあるため、学生の方でもリスクを抑えて資産運用をスタートできます。
出典:SBI証券 「SBI-SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」
投資信託で長期的に運用すれば、上記のグラフのように、世界経済が緩やかに経済成長していくことによる恩恵を受けられるため、着実に資産運用が可能になります。
大学生からはじめる投資信託のメリット
大学生が投資信託を始めるメリットをご紹介いたします。若いうちから投資を行うことで得られるメリットは非常に多く投資に対する知識や長期運用を行う為複利で稼ぐ事が可能になります。
- 投資に対して興味を持てる
- リスク・リターンに慣れることができる
- 少額からでのスタートし時間を味方につける事ができる
投資に対して興味を持てる
まず投資に対して興味を持つ事ができます。投資を始めることでお金の流れや経済、企業の仕組みを自ら調べるようになります。
社会人になると自分のために時間を使う事が難しくなってしまう為、学生の間に様々な知識を身につけ金融リテラシーをつけましょう。
学生の間に金融リテラシーを身につけると資産成形を行うことにつながり将来に向けた貯金を始めることにつながります。金融リテラシーは自分の資産をまもることにもつながりお金に関するトラブルも減る事でしょう。
リスク・リターンに慣れることができる
リスクリターンは投資を行う方が絶対必要な考え方の一つです。投資にはリスクが必ず存在します。
実際に投資を行うとある日自分の投資していた資産が減っている事があります。若いうちにリスクリターンの考え方が身に付いていればこのような場面でも焦る事なく対応できるでしょう。
少額からでのスタートし時間を味方につける事ができる
若い頃から資産運用を行うことで時間を味方にする事ができます。複利で運用した場合長期間運用すれば資産が増加するスピードは大きくなります。
例えば月に5万円を年利5%で20年間運用した場合は下記のようになります。
年数 | 元金 | 運用収益 | 合計金額 |
---|---|---|---|
4年 | 240万円 | 25.1万円 | 265.1万円 |
8年 | 480万円 | 108.7万円 | 588.7万円 |
12年 | 720万円 | 263.8万円 | 983.8万円 |
16年 | 960万円 | 506.2万円 | 1,466.2万円 |
20年 | 1200万円 | 855.2万円 |
2,055.2万円
|
上記の図から分かるように複利の効果は積立年数が長ければ長いほど効果的です。5万円を20年間積み立てた場合の利息は約800万円になります。
大学生にもおすすめの投資信託について
続いて、初心者でも始めやすいおすすめの投資信託を紹介します。投資信託はにも色々な種類があり何が良いかわからないと感じる方が多いと思います。
そこで、大学生の方にもおすすめの優良投資信託について紹介していきます。
- eMAXISSlim 米国株式(S&P500)
- 楽天・全米株式インデックスファンド
- eMAXISSlim 全世界株式(オールカントリー)
eMAXISSlim 米国株式(S&P500)
出典:SBI証券 「eMAXISSlim 米国株式(S&P500)」
- 米国の経済成長を味方につける!
- 長期運用に嬉しい低コスト
- 非課税メリットを活かす!
「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」は、米国大型株で構成するS&P500指数に連動することをめざすインデックスファンドです。中長期で経済成長が期待できる米国の主要産業を代表する約500社にこれ1本で投資できます。
非課税制度である一般NISA・つみたてNISAをはじめ、特定口座・一般口座においても毎月・毎日お好きな頻度で積立投資が可能です。
eMAXISSlim 米国株式(S&P500) | |
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運用会社 | 三菱UFJ国際投信 |
ファンドの名称 | eMAXISSlim 米国株式(S&P500) |
ファンド略称 | Slim S&P500 |
運用スタイル | インデックスファンド |
ベンチマーク |
S&P500指数(配当込み、円換算ベース) |
信託報酬 | 0.0968%以内 |
NISA・つみたてNISA | 対応 |
楽天・全米株式インデックスファンド
- 楽天VTI1本で全米株式に分散投資できる
- 信託手数料が0.162%で安い
- NISA・つみたてNISAで非課税メリットも活かせる
- 楽天証券ファンドセレクション2021の選定銘柄にも選ばれた銘柄
楽天・全米株式インデックスファンド(楽天VTI)の特徴は米国株式市場の銘柄をほぼカバーする為リスケを抑えつつ好景気のアメリカに投資できる金融商品です。
出典:楽天証券 「ファンドレレクション2021」
楽天証券のファンドセレクションに選定されるほど人気の投資信託です。つみたてNISAの対象に選ばれており非課税で投資が可能になります。
長期的にみても右肩上がりの投資信託で投資の神様ウォーレン・バフェット氏も購入をおすすめしています。
楽天・全米株式インデックスファンド | |
---|---|
運用会社 | 楽天投信投資顧問 |
ファンドの名称 | 楽天・全米株式インデックス・ファンド |
ファンド略称 | 楽天・バンガード・ファンド(全米株式) |
運用スタイル | インデックスファンド |
ベンチマーク |
CRSP USトータルマーケットインデックス (円換算ベース) |
信託報酬 | 0.132% |
NISA・つみたてNISA | 対応 |
eMAXISSlim 全世界株式(オールカントリー)
- 全世界(日本を含む先進国・新興国)の約50ヶ国に国際分散投資ができる
- 長期の資産形成に嬉しい低コスト「信託報酬:0.1144%以内」
- つみたてNISA・NISA対応ファンド
「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」は、MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み、円換算ベース)に連動する投資成果をめざすインデックスファンドです。
このファンド1本で全世界の株式に国際分散投資できる便利なファンドです。
大学生にもおすすめの証券口座について
SBI証券
出典:SBI証券
- 業界最安水準の手数料!
- 貯まるポイントの豊富!Vポイントも使いやすい!
- 外国株・国内株の取り揃えが豊富
- 投資信託のカード決済はポイント0.5〜2.0%還元(2022年9月時点)
SBI証券は、金融会社「SBIホールディングスグループのネット証券」です。国内株式・米国株式・投資信託を格安の手数料で購入できる証券会社になっています。
20代の方におすすめなポイントとして、「投資信託」へのカード積立によるポイント還元サービスです。最大2.0%の還元によって投資信託の購入だけで毎月ポイントも得られます。
ポイント付与率 | 対象カード |
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2.0% |
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1.0% |
|
0.5% |
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なかでも「三井住友カード ゴールド(NL)」は年間100万円を利用すれば、翌年以降の年会費は永年無料になるお得なカードで、投資信託のカード積立も1.0%還元で協力です。
カード積立の上限額5万円で毎年6000Vポイントが還元されるので、投資信託の購入だけで配当金として1%もらえるような感覚で投資をスタートできます。
会社概要
会社概要 | |
商号 | 株式会社SBI証券 SBI SECURITIES Co.,Ltd. |
金融商品取引業者登録番号 | 関東財務局長(金商)第44号(2007/9/30) |
銀行代理業者許可番号 | 関東財務局長(銀代)第12号(2007/9/19) |
本店所在地 | 東京都港区六本木1-6-1 電話:03-5562-7210 (代表) |
資本金(2022/6/30現在) | 483億2,313万円 |
決算期 | 3月 |
証券口座開設数 | 840件以上 |
取り扱い投資信託数 | 2600件以上 |
NISA/つみたてNISA | 対応可能 |
iDeCo | 対応可能 |
ポイント連携 | Tポイント、Pontaポイント、dポイント、Vポイント |
出典:SBI証券
楽天証券
出典:楽天証券
- 取引コストが業界最安水準!
- 楽天ポイントからお得に投資可能!
- アプリ・サイトが使いやすい!初心者投資家にはおすすめ!
- マネーブリッジ機能を使えば楽天SPUのポイントアップ!
楽天証券においても、取引手数料が業界最安水準で取引ができる証券会社です。口座開設数も800万件以上になっており、実績ある証券口座になっています。
楽天証券の大きな魅力としてあげられるのが、サイト・アプリがPCからもスマホからも見やすいことです。
そのため、初心者投資家の方であれば、操作に迷うことなく投資信託・株式投資が購入できる「楽天証券」はおすすめの証券口座になります。
また、楽天ポイントコースとマネーブリッジを設定することで、楽天経済圏におけるポイントUP率となる「SPU」の倍率が「+0.5倍」になるのも魅力です。
引用:楽天証券 SPU
会社概要
会社概要 | |
商号 | 楽天証券株式会社 英文:Rakuten Securities, Inc. |
金融商品取引業者登録番号 | 関東財務局長(金商)第195号 |
本店所在地 | 東京都港区六本木1-6-1 電話:03-5562-7210 (代表) |
資本金 | 19,495百万円 |
証券口座開設数 | 800万件以上 |
取り扱い投資信託数 | 2600件以上 |
NISA/つみたてNISA | 対応可能 |
iDeCo | 対応可能 |
ポイント連携 | 楽天ポイント |
引用:楽天証券
よくある質問
-
Q大学生は投資信託はやめとけと言われる理由とは?
-
A
「20代なら投資よりも自己投資が大切」「元本保証がない」「資金力が小さい」などの理由があります。
しかしながら、若いうちから資産運用に慣れておくことで、リスクを抑えた投資が可能になります。
-
Qそもそも投資信託とは?
-
A
投資信託とは投資家から集めたお金を運用の専門家が株式、債券などに投資・運用を行う金融サービスです。収益が発生した場合投資額に応じて分配されます。
-
Q投資信託と株式投資の違い
-
A
投資信託と株式投資の大きな違いは運用する方の違いです。
投資信託であれば、「プロ」が運用してくれるのに対して、株式投資は「個人」が運用しなければなりません。
-
Q大学生からはじめる投資信託のメリット
-
A
「投資に対して興味を持てる」「リスク・リターンに慣れることができる」「少額からでのスタートし時間を味方につける事ができる」などのメリットがあります。
長期的に資産運用が可能な大学生ならリスクを抑えて投資可能です。
-
Q大学生にもおすすめの投資信託は?
-
A
「eMAXISSlim 米国株式(S&P500)」「楽天・全米株式インデックスファンド」「eMAXISSlim 全世界株式(オールカントリー)」がおすすめの投資信託です。
-
Q大学生にもおすすめの証券口座とは
-
A
大学生にもおすすめの証券口座は「SBI証券」「楽天証券」がおすすめです。
どちらも売買手数料や取り扱い銘柄数も業界最高水準です。
-
Q大学生から資産運用を始めるなら?
-
A
大学生から資産運用に挑戦するなら「投資信託」がおすすめです。
幅広い銘柄に分散投資が可能で、数百円程度からでも投資をスタートできるため、学生にもおすすめです。
大学生なら少額からの投資信託はおすすめ!
大学生から資産運用にチャレンジするのであれば、「投資信託」からスタートすることがおすすめです。
大学生から投資信託をスタートできれば、長期的な資産運用が可能になり、複利の効果を活かして資産運用が可能になります。
政治、経済にも興味が湧く為就職活動にも有利になりますし、金融リテラシーも身に付きます。
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